上司・経営者に対して不信感、不安感は何故産まれるのか。
前回の投稿で退職理由の本音として、「上司・経営者に対して不信感、
不安感」が第1位に挙げられたと書きましたが、それが何故産まれるのか、
それを産まないようにするにはどうすればいいのかを私なりに考えてみました。
そもそも会社組織において経営者や上司の指示はかなりの強制力を持っており、
それに従わないと、評価が下がってしまい給料が減ったり、やりたいことが
できなくなってしまいます。
(全ての会社がそうであるとは言い切れませんが、多少の温度差がある程度で、上司が部下に対して強制力があることは自明ですよね。)
で、部下はその指示に従って行動するわけですが、その責任の所在はどこにあるのでしょうか。
行動責任に関しては部下が行動するため、部下にあると言えます。
ただ、結果責任に関しては指示をくだした上司にあると言えます。
この結果責任を負おうとしない上司の存在が、部下から見たら不信感に繋がるのです。
よって、結果責任を上司を負うのであれば、放置主義であろうか、きめ細やかな管理主義であろうが、どっちでも良く、その想いがあるかないかを部下は冷静に判断をくだしているわけです。
要は上司が挨拶してこようが、ニコニコしてようが、優しかろうが、たまに奢ってくれたりしようが、モチベーションを上げるような話をしてこようが、それは端々の話で、本質的にはこの結果責任を負うことができるかが重要な気がします。
よって、上司は
「責任は俺が全部負うから、やってみろ。」
という姿勢で部下と相対しているかが大事なのです。
退職理由の建前と本音
社員の方が辞めてしまうのは、多くの経営者にとってショックだと思います。
特に手塩にかけて育てたと自負している方でようやく一人前になった途端、急に退職届を持ってこられると、自分は何のための教育をしてきたんだという思いにかられることもあるかと思います。
当然、退職前に面談をされると思いますが、辞めると意思決定された方は退職理由の建前と本音を使い分けていることをしっかりと把握しておくべきです。
ある調査によると、建前と本音ではこれだけ乖離していることが判明しました。
【建前の理由】
1位:キャリアアップしたかった(38%)
2位:仕事内容が面白くなかった(17%)
3位:労働時間・環境が不満だった(11%)
3位:会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)
5位:給与が低かった(7%)
【本音の理由】
1位:上司・経営者に対して不信感、不安感があった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
もう、辞めると決めている方は、次に頭が行っているので、本音とは異なり、上司や社長が引き留めしずらい理由を使いますので、ここから面談してモチベーションあげても
後の祭り。決心してしまった方を引き留めるのは極めて困難です。
よって、アプローチすべきは「離職をまだ決断してない人」。
この人は現行に不満があっても、会社のアプローチ次第では行動変容を起こす可能性が
残っている方です。
そのような方への組織の対応が離職率を低くするためには重要なのです。
本音の理由の1位にある「上司・経営者に対して不信感、不安感」
これが何故、産まれてしまうのかを次回考察してみたいと思います。
宝くじに当たったら仕事を辞めるか、辞めないか…
昔からよく話題になることとして「もし、宝くじに当たったら仕事を辞めるか、辞めないか。」みたいな話があるかと思います。
そもそもジャンボ宝くじで1等賞があたる確率なんて1,000万分の1くらいなんて、先ずは当たらないと思っていたほうが、なんか気持ちが楽になるのですが、こういう話って、何故か真剣になってしまうんですよね(笑)
ある記事によると「本当に仕事を辞める人は50%前後」みたいなことが書いてあって。
仕事をする理由って、人それぞれだと思いますが、多分、以下の項目くらいなのかな。
- お金(生活)のため
- 社会とのつながりをもっておきたいため
- 人との接触をもっておきたいため
- その仕事が心底好きなため
- 将来やりたいことを実現するため
- 趣味を楽しみたいため
- なんとなく(世間体とか、周りの人も働いているからとか…)
まあ、半数はお金のためが絶対的な理由の方だと思いますが、もう半数はそれ以外の理由みたいです。
「給料が安い!」と嘆いている方の多くはお金のために働いている方だと思うし、それ自体は悪いことでない。重要なのは動機なのだから。
ただ、給料は仕事に対する成果の還元なので、「だったら頑張ろう!」になれば、いいですが「俺は頑張っている。そんな会社が悪い!」と結論づけて変わらない人は多いですよね。周りの環境のせいにしてしまうそんな生き方はあまり面白くないのではないかと思ってます。
あと、お金以外の理由が働く方が半数もおり、その理由を紐解いていくと、楽しく職業人生が送れる秘訣みたいなのが得られるかと思ってます。
なんだかんだいって、人生の三分の一から半分は仕事に費やす時間です。
だったら楽しいほうがいいですね!がサービスを始めようと思ったきっかけです。