【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業に根付かせたいコンサルタントのブログ

グーグル社の分析員が提唱している【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業にも根付かせたいという信念を持ち、「組織風土改善」「評価制度設計」「業務改善指導」「物流スキーム改善」を行っております。このたび、50音順にメルマガを配信する『50音メルマガ』を始めることにしましたので、ご関心ある方はこちらからご登録してみてください。→https://goo.gl/dfmBp1

【 て:抵抗勢力を味方につけるために 】

【50音メルマガ】の

「す:スイッチングコストのブレを減らせ」

でも多少触れましたが

新たな業務スキール

変更する時って

必ずと言っていいほど

現場作業者の反対の声が

あがります。

 

 

 

 

 

根底には

「今までのやり方が一番しっくりくるのに、

わざわざ変えるのは面倒くさい。」

という意識が

あるからだと思います。

 

 

 

 

 

これは、行動経済学の実験でも

立証されていて、

『人間は将来手に入ると

期待されるものよりも、

現在持っているものを

大事にし過ぎてしまう。』

という不合理な性質が

あるためのようです。

 

 

 

 

 

しかも抵抗レベルには段階があって、

 

レベル1:モヤモヤ違和感

レベル2:まっとうな指摘

レベル3:何が何でも反対

レベル4:潰しに掛かる

 

とレベルがあがるほど

激しくなります。

 

 

 

 

 

ただ、現実的には

「(理由)だから反対です。」

と声に出すことは少なく

むしろ、表面に出さずに

隠れて抵抗されるケースが

多いんですよね。

なんで一番厄介なのです。

 

 

 

 

 

以前、物流現場の現場作業を

変更したときにも

想定した成果が

創出できずにいて

大変苦労をしたことが

ありました。

 

 

 

 

 

いろいろ調査したところ

この『隠れた抵抗』が

原因だったことが

わかりました。

 

 

 

 

 

憂いていても仕方がないので

どう対処するかを

自分なりに実施検証してみたところ、

 

 

 

 

 

1)現場の真のリーダーを把握すること

2)真のリーダーに個別でお話を聞き

現状の不満点を聞き出すこと

3)不満が解決できたら、将来、

どのような状態になるかを共有すること

4)その状態になると自分がどう感じるか

をイメージしていただくこと

 

そして、進捗状況を

5)真のリーダーとこまめに共有し

6)状況を数字で語ること

7)また、その状況をリーダーから周りに伝播していただくようお願いすること

 

のステップが大事だと

気づきました。

 

 

 

 

 

特に1)は重要でして、

役職が高い方が必ずしも現場の

真のリーダーではない場合が

多いのはご承知の通りですよね。

 

 

 

 

 

また、現場を回すために

必須な方なので

意思決定するような会議の場には

参加していないケースが

ほとんどです。

 

 

 

 

 

よって、改善を円滑に進めるための

キーマンが見えづらいため

何を押さえればいいかが

わかりづらいんです。

 

 

 

 

 

やはり、現場に出て

実態を先入観なく俯瞰して見つめ

真のキーマンを味方につけることが

改善定着の肝だと思った次第です。

 

 

 

 

 

あと、極まれにですが

『抵抗することが目的』

となっている方もいます。

 

 

 

 

 

もう感情的になって

何を言っても聞いてくれない

場合には、

 

「(相手の名前)さんの

立場になって、考えてみたん

ですけど・・・」

 

と言うと、感情をひっぺがし

理性で対話できるようになるので

魔法の言葉としてよく使ってます(笑)