【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業に根付かせたいコンサルタントのブログ

グーグル社の分析員が提唱している【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業にも根付かせたいという信念を持ち、「組織風土改善」「評価制度設計」「業務改善指導」「物流スキーム改善」を行っております。このたび、50音順にメルマガを配信する『50音メルマガ』を始めることにしましたので、ご関心ある方はこちらからご登録してみてください。→https://goo.gl/dfmBp1

【 む:無目的機能の排除 】

私は、物流改善のコンサルティング

行っているのですが、倉庫現場の

改善を行うために、とっかかりとして、

『作業の洗い出し』と『付加価値分類』をすることが多いです。

 

 

 

 

 

作業の洗い出しとは、日ごろの業務を作業レベル(例:商品を移動する、

商品を車両に詰め込む、

商品を梱包する等)に分解をして、

すべて洗い出す作業を行います。

 

 

 

 

 

そのうえで、各作業を付加価値分類

するのですが、付加価値分類とは、

作業を大きく「付加価値機能」「付帯機能」

「無目的機能」の3つに仕分けするんですね。

 

「付加価値機能」とは、その作業により、

本質的な付加価値を生む機能。

「付帯機能」とは、

本質的な価値を持たない機能だが

その作業を廃止すると付加価値機能が

実現できない機能。

「無目的機能」とは、廃止しても付加価値

機能の実現に影響が出ない機能。

(例:業務外の会話、時間外の休憩、

手待ち、意味のない移動等)

 

おおざっぱに言うと、こんな定義です。

 

 

 

 

 

その上で、始業から終業まで現場に

貼りついて、各作業にどれほどの

工数が投下されているかの観測を

行うのですが、無目的といわれる

機能がとても多いんですよね。

 

 

 

 

 

観測してみると数値で把握

できるのですが、

おおよそ30%から40%ほどの

時間が無目的機能に投下されて

ます。

 

 

 

 

 

1日の勤務時間が8時間だとして

30%だとしても、2時間半ほどが

目的を持たない作業に費やされて

おります。

 

 

 

 

 

その上で、無目的機能を削減するための

業務設計を行うのですが、ある程度

時間的な拘束が厳しい現場作業者で

さえ30%ですから、

ホワイトカラーの方は

もっと多くの無目的機能に時間を

費やしているかもしれませんね。

 

 

 

 

 

まあ

頭をリフレッシュしたり

考え事をしたり

下調べをしたりと

一概に無目的と言えない作業も

あるかもしれませんが

今一度、どれほどの時間を

無目的機能(なんとなくの時間)

に費やしているかを

計測してみるといいと思います。

 

 

 

 

 

特にいつも「忙しい」

「時間がない」と言っている方ほど

その傾向が強いと思います。

 

 

 

 

 

なぜ、そうなるかというと、

仕事を大枠でしかとらえておらずに

おり、細かな作業に分解できていない

からなんですね。

 

 

 

 

 

細かさ作業に分解することで

やるべきタスクと順序が

明確になり、目的を達成するための

マイルストーンが明確になる。

それをスケジューリング化

することで進捗確認ができる。

 

 

 

 

 

そんな習慣を持つと

時間を生み出すことができるので

作業に取り掛かる前に

一度タスク分解してみると

いいと思いますよ。

 

 

 

 

特にタスクを複数抱えている方とか

納期を必ず守らないといけない方とか

複数名でプロジェクトを進行している方

とかに有効な方法です。