【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業に根付かせたいコンサルタントのブログ

グーグル社の分析員が提唱している【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業にも根付かせたいという信念を持ち、「組織風土改善」「評価制度設計」「業務改善指導」「物流スキーム改善」を行っております。このたび、50音順にメルマガを配信する『50音メルマガ』を始めることにしましたので、ご関心ある方はこちらからご登録してみてください。→https://goo.gl/dfmBp1

【 や:矢面(やおもて)に立つことから逃げてはいけない 】

誰だって、潜在的な意識として

矢面に立ちたくないですよね。

 

 

ちなみに、矢面に立つとは
「非難や攻撃を集中的に受けること」

 

 

私も積極的には矢面に立ちたいとは
思いませんが
矢面に立つことから逃げてはいけない
と思ってます。

 

 

コンサルティングの仕事をしていると
責任回避する術というのは
なんとなく頭の中で想像できるものです。

 

 

・市場が悪かった
・タイミングが悪かった
・お客様が動いてくれない
・相手の理解力が乏しい
・・・

 

 

ただ、そんなことを言い訳として
使っていると、相手に見透かされる
ばかりか、信頼を得ることができなく
なり、常に新規営業をしなくては
ならないことになります。

 

 

コンサルタント職でありながら、
常に営業活動に奔走している方は
きっと、そういうタイプなのかなと
勘ぐってしまいます。

 

 

本来、
お客様ができないことを託されるのが
コンサルティングの仕事。

場面によっては
自らが矢面に立ってでも
切り開いていかなくてはならない
未来があります。

 

 

うまくいけばお客様の成果
思い通りに進まなければ自身の力不足を
反省する

そういう思考プロセスを大切にして
いかねくてはならないと考えてます。

 

 

すべての対象に目を配り
すべての行動に責任を持ち
お客様ができなければ、自分でやる

 

 

そういうことが
成果につながり、
ひいては自身の成長につながるんだ
と思い、日々、もがいてます。

 


何もコンサルティング職のみならず
他の仕事やご家庭、友人関係も
活かされる考え方だと思いますし、
結果、自分の人生が彩られると
思います。

 

 

言い訳を盾にする思考習慣が身につくと
結果的には、自分の人生の責任さえも
全うできなくなると思いますので
矢面に立つことから逃げ出さぬよう
心にとどめておいていただけると
いいのかなと思います。

【 も:目標を目的化しない 】

「目的」と「目標」って

似たような言葉なので

混同してしまいがちですが

 

「目的」とは

最終的に実現しよう成し遂げよう

と目指すもの。

 

「目標」とは

目的を達成するために設けた目印。

 

のことを指します。

 

 

 

 

 

簡単に言うと

「目的」は存在意義

「目標」は到達地点

という理解でいいはずです。

 

 

 

 

会社組織に照らし合わせると

「社会貢献をする会社を目指す」

は目的ですし、

「売上50億円を目指す」

は目標になるわけですが、

 

目標を目的化することが

常態化してしまっている組織は

徐々に疲弊していくように思います。

 

 

 

 

目的はどちらかというと抽象的ですし、

目標は具体的なので、目標のほうが

伝わりやすいというメリットがある

半面、どうしても内向きな視点に

なってしまい、自社(自分)さえ

よければいいと思いがちなんですよね。

(※ただ、多くの組織はそのことに

自覚症状させも持ってません。)

 

 

 

 

 

もちろん、競争社会ですので、

綺麗ごとだけでは

生き抜いていけないことは

重々承知してますが

それが常態化してしまうと

社員のモチベーションが低下する

ばかりか、モラルの欠如による

不正行為にまで発展しかねない問題に

なるリスクを抱えこむことになります。

 

 

 

 

 

大きな問題として顕在化したときに、

問題の源に気づくのでは

もう遅いんです。

 

 

 

 

 

特に会社のトップや管理者は

絶えず目的を見失わずに、

目標の先に目的があることを意識して

社員を教育していく必要があるし、

日々の自身の言動にも気を付けなくては

いけません。

 

 

 

 

 

個人的な話になってしまいますが、

私も会社員時代に営業をやっていた

ことがあり、目標として掲げられた

受注金額を上回り、社内ではそれなりに

もてはやされましたが、得たものは

ひと時の喜びだけでした。

 

 

 

 

 

その後何も変わらず、更に

高い目標を設定されただけでして

何のために頑張っているのか

よくわからなくなってしまいました。

 

教訓として、

目標が目的化してしまった先には

何も残らないことを知り

1年後に退職しました。

 

 

 

 

 

目標を設定すること。

それを達成するために力を尽くすこと。

 

これ自体を否定するわけでは

ありませんが

存在価値といえる目的から

落とし込まれていないと

会社や社員とも不幸になって

しまう危険性があるので

コンサルティングする際には

私自身も気を付けたいと思っています。

 

【 め:メンターつけてますか? 】

「メンター」の存在価値については、

多くの方や企業が導入されていること

からもわかる通り、非常に大切です。

 

 

 

 

 

私も

「業務運営の意思決定支援のメンター」

「緊急性が低いタスクの進捗管理メンター」

「人生を楽しむためのメンター」

がそれぞれいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

メンターとは、辞書によると

「仕事や人生における『指導者』

『助言者』『教育者』『理解者』

『支援者』のことを指すようですが、

私の場合は、あまり堅苦しく考えず

『純粋に応援してくれる人』という

観点で接してもらってます。

 

 

 

 

 

私のように1人で仕事をすることが

多い場合は特にだと思いますが、

仕事上で煮詰まったり、

重要性は高いけど緊急性の低い事象

を後回しにしてしまったり、

自分との約束が守れなかったり、

そんなことが多いんですね。

 

 

 

 

 

自分で決めたことをやるも

やらないも自分次第ですし、

例え、やらなかったとしても

咎められることはないのですが

それだと衰退していくだけの

ような気がするんですね。

 

 

 

 

 

新しいことに挑戦したり

苦難に陥ったり

プレッシャーに押しつぶされそうに

なったり

思い通りにいかなかったり…

 

 

 

 

 

そんな時はどうしても不安から

行動が制限されてしまうことが

起きてしまいがちですが

メンターと話しをすることで

 

・不安な気持ちが軽減され

・頭の中が整理され

・自分への自信を取り戻し

・行動が加速する

 

そんな効果があります。

 

 

 

 

 

会社員の場合は上司や同僚が

その役割を担うケースも多い

ようですが

利害関係や主従関係が発生していると

どうしても腹を割っての

対話がしづらくなるので

利害関係が発生しない

三者的な方をメンターとして

つけるのを私はお勧めしています。

 

 

 

 

まあ、長い人生ですから、

窮地に陥ることや

不安に苛まれること

自信喪失になってしまうことや

道しるべが欲しくなること

 

など、最悪な状態だと感じることは

多々あると思いますが

どうである程度時間がたてば

そんな気持ちも徐々に薄れていきます。

 

 

 

 

 

そのスピードを早めるためにも

メンターは有効だと思っていますので

自分の人生を彩るためにも

有効活用してみては

いかがでしょうか。

 

【 む:無目的機能の排除 】

私は、物流改善のコンサルティング

行っているのですが、倉庫現場の

改善を行うために、とっかかりとして、

『作業の洗い出し』と『付加価値分類』をすることが多いです。

 

 

 

 

 

作業の洗い出しとは、日ごろの業務を作業レベル(例:商品を移動する、

商品を車両に詰め込む、

商品を梱包する等)に分解をして、

すべて洗い出す作業を行います。

 

 

 

 

 

そのうえで、各作業を付加価値分類

するのですが、付加価値分類とは、

作業を大きく「付加価値機能」「付帯機能」

「無目的機能」の3つに仕分けするんですね。

 

「付加価値機能」とは、その作業により、

本質的な付加価値を生む機能。

「付帯機能」とは、

本質的な価値を持たない機能だが

その作業を廃止すると付加価値機能が

実現できない機能。

「無目的機能」とは、廃止しても付加価値

機能の実現に影響が出ない機能。

(例:業務外の会話、時間外の休憩、

手待ち、意味のない移動等)

 

おおざっぱに言うと、こんな定義です。

 

 

 

 

 

その上で、始業から終業まで現場に

貼りついて、各作業にどれほどの

工数が投下されているかの観測を

行うのですが、無目的といわれる

機能がとても多いんですよね。

 

 

 

 

 

観測してみると数値で把握

できるのですが、

おおよそ30%から40%ほどの

時間が無目的機能に投下されて

ます。

 

 

 

 

 

1日の勤務時間が8時間だとして

30%だとしても、2時間半ほどが

目的を持たない作業に費やされて

おります。

 

 

 

 

 

その上で、無目的機能を削減するための

業務設計を行うのですが、ある程度

時間的な拘束が厳しい現場作業者で

さえ30%ですから、

ホワイトカラーの方は

もっと多くの無目的機能に時間を

費やしているかもしれませんね。

 

 

 

 

 

まあ

頭をリフレッシュしたり

考え事をしたり

下調べをしたりと

一概に無目的と言えない作業も

あるかもしれませんが

今一度、どれほどの時間を

無目的機能(なんとなくの時間)

に費やしているかを

計測してみるといいと思います。

 

 

 

 

 

特にいつも「忙しい」

「時間がない」と言っている方ほど

その傾向が強いと思います。

 

 

 

 

 

なぜ、そうなるかというと、

仕事を大枠でしかとらえておらずに

おり、細かな作業に分解できていない

からなんですね。

 

 

 

 

 

細かさ作業に分解することで

やるべきタスクと順序が

明確になり、目的を達成するための

マイルストーンが明確になる。

それをスケジューリング化

することで進捗確認ができる。

 

 

 

 

 

そんな習慣を持つと

時間を生み出すことができるので

作業に取り掛かる前に

一度タスク分解してみると

いいと思いますよ。

 

 

 

 

特にタスクを複数抱えている方とか

納期を必ず守らないといけない方とか

複数名でプロジェクトを進行している方

とかに有効な方法です。

 

【 み:三井と書いてミイで得したこと 】

 

 

今日は、あまり堅苦しくなく、

こんなことがありましたよ、

という報告をしたいと思います。

※決して「み」で始まる

言葉で良い題材が思いつかなかった

わけではりません(笑)

 

 

 

 

 

起業したての頃

コンサルティング先を発掘するために

テレフォンマーケティングを自分で

やっていたんですね。

 

お金もなかったですし、以前、

テレフォンマーケティングの部署の

管理をしていたので、自分だったら

できるんじゃないかと思って、

やりました。

 

 

 

 

 

人材定着のコンサルティングを行い

たかったので、どういう企業に

アプローチするのがいいかと考えた時に

求人広告を出している会社であれば

もしかしたら、興味を引いてくれる

かもしれないと思い、無料の求人雑誌を

片手に片っ端に電話しました。

 

 

 

 

 

ただ、ほとんどの会社は受付突破

できなかったり、担当者につないで

いただいても、全然、話を聞いてくれ

なかったり、紹介だったらいいよと

断られたり、そんな毎日でした。

 

 

 

 

 

そんななか、1社だけ

社長から折り返しの電話があり

「一度、話を聞いてみたい。」

と仰っていただき、喜び勇んで

訪問しました。

 

で、お会いした時に、社長が

驚いた様子だったので

「どうされました?」と聞くと

 

「ミイと言うから、てっきり

外国人だと思ってた。

面白そうだから折り返し電話

したんだよ。」

とのこと…

 

 

 

 

 

「なんだそりゃ!」

と内心思いましたが、こっちは

必死でしたので、なんとか

頑張って提案をして受注

することができました(笑)

 

 

 

 

 

きっかけはミイという変わった

読みが縁を作ってくれたわけですが

今では5年以上もコンサル継続して

頂いております。

(テーマは人材定着のみならず、

多岐に渡っておりますが。)

 

 

 

 

 

他人にはない

自分だけの営業ノウハウ?ですが、

こんなきっかけで仕事をいただける

こともあるんですね。

 

 

 

 

 

もともとミイという苗字は好き

でしたが、これきっかけで

より好きになりました。

【 ま:マニュアルの効果的運用方法 】

マニュアルって使っています?

 

 

 

 

 

私もコンサルティング業務を行っている

立場ですので、業務マニュアルの重要性

は理解しているのですが、日々の現場

作業レベルまで浸透した運用を

されている会社を見たことがありません。

 

 

 

 

 

折角作ったマニュアルが十分に活用され

ない理由はいくつかあると思います。

 

・そもそもマニュアルを作るのが大変

・外部に作成のお願いをするにもお金がかかる

・過去に作ったことはあるが、現在の業務にあっていない

・マニュアルがどこにあるのかさえわからない

・マニュアルを読む時間がない

 

等々。

 

 

 

 

 

確かに、家電製品についてくる

分厚い説明書を一から読む気なんか

なりませんよね。

 

要は使えればいいわけですから。

 

 

 

 

 

でも、新人を教育するために、

作業品質一定以上保つために、

生産性を高めるために、

一定の業務ルールを浸透させることは

大事ですよね。

 

で、

 

私が行っているやり方なので、

参考になればと思いますが、

紙ベースでのマニュアル運用をやめて、

動画ベースでのマニュアルを運用する

ようにしているんですね。

 

 

 

 

 

見本となる人を選出して、

その方の業務の進め方を動画でとり、

それをグループLINEで共有する

 

そんなことしかしていません(笑)

 

で、

 

それを見た方が同じようにやってみて、

できた、できない、こうするともっといい

という感想をグループLINE上で

共有して頂くようにしています。

 

 

 

 

 

こうすることによって、

マニュアルを作成する手間が

大幅に削減できますし、

何よりも動画だからわかりやすい。

 

 

 

 

 

また、スマホを見ればすぐに

動画を見られるので、

現場で活用しやすく、

意見もいいやすい。

 

 

 

 

 

そんなことを何回も繰り返して、

習熟度をあげております。

 

 

 

 

 

何十ページにも及ぶマニュアルは

見栄えもあって、

頑張って作りこんでいる感がありますが、

現場に浸透させるという意味では

逆効果になるときもあるので、

もっと気軽に取り組める方法として

動画撮影、グループLINE共有

をお薦めします。

【 ほ:本当に大事なことは目には見えないからね 】

 

 

これは、サン=テグジュペリ作の

星の王子さま」の一節ですが

私はこの本が好きで、20年近くも

何度も読み返しています。

 

 

 

 

 

学生の頃に読んだ時は

全くピンときませんでした。

 

 

 

 

社会人になって

多くの人と触れ合うようになって

世の中のいろんな価値観に触れ

辛いことも経験し

自分の無力さを知る中で

少しずつ、言葉の深さを

理解していった感じです。

 

 

 

 

 

『本当に大事なこと。』

 

 

 

 

 

それは人それぞれだと

思いますが、今の私にとっては

『信頼』なのかなと思ってます。

 

 

 

 

 

ただ、感覚的は「この人は信頼できる」

「この人は信頼できない」

と判別することはできるのですが

では、どうすれば信頼が得られるのか

がよくわかっていなかったのですね。

 

 

 

 

 

で、最近になって思うことは、

「相手に対してかける時間の長さ」

が信頼を得ることに関係があるのでは

と感じてます。

 

 

 

 

 

学生だったら学校

社会人だったら会社

 

 

 

 

 

と他人と触れる機会はありますが

多くの場合は、与えられた責務を

全うすることが一番です。

 

 

 

 

 

それを乗り越えて、他人に対して

どれだけの時間を費やしたかが

信頼を得ることに繋がるのでは

ないかと。

 

 

 

 

 

・一緒の時間を過ごす時間

・相手のことを思う時間

・相手のために自分の時間を費やす時間

 

 

 

 

 

それが信頼を得ることだと。

 

 

 

 

 

コンサルティングや研修をやっていると

以前作成した資料を使いますことで

業務の効率化を図ることはできます。

 

 

 

 

 

ただ、それだと費やす時間が減ることに

つながりますが、どれだけ相手のことを

考えて作成したかを

見透かされてしまうんですよね。

 

 

 

 

 

結局、その場はしのげても

長い目で見たら信頼には繋がらない。

 

 

 

 

 

そんなことを感じてます。

 

 

 

 

 

ネットが発達し

時間を節約する術はたくさんありますが

その分、関係性は希薄になってきている

と思います。

 

 

 

 

 

多くの場合は、それでいいとは

思いますが、本当に大事な人に

どれだけ時間を費やせるか。

 

 

 

 

 

これを忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

手前みそですが、

私が経営コンサルタントではなく

現場改善コンサルタントと銘打ち、

コンサルティング先の現場に必ず出て

社員の皆様と一緒の時間を過ごすのも

こういった考えがあるからです。