【プロジェクト・アリストテレス】を日本企業に根付かせたいコンサルタントのブログ

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退職理由の建前と本音

社員の方が辞めてしまうのは、多くの経営者にとってショックだと思います。
特に手塩にかけて育てたと自負している方でようやく一人前になった途端、急に退職届を持ってこられると、自分は何のための教育をしてきたんだという思いにかられることもあるかと思います。

当然、退職前に面談をされると思いますが、辞めると意思決定された方は退職理由の建前と本音を使い分けていることをしっかりと把握しておくべきです。

ある調査によると、建前と本音ではこれだけ乖離していることが判明しました。

 

【建前の理由】
1位:キャリアアップしたかった(38%)
2位:仕事内容が面白くなかった(17%)
3位:労働時間・環境が不満だった(11%)
3位:会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)
5位:給与が低かった(7%)

 

【本音の理由】
1位:上司・経営者に対して不信感、不安感があった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)

 

もう、辞めると決めている方は、次に頭が行っているので、本音とは異なり、上司や社長が引き留めしずらい理由を使いますので、ここから面談してモチベーションあげても
後の祭り。決心してしまった方を引き留めるのは極めて困難です。

よって、アプローチすべきは「離職をまだ決断してない人」。
この人は現行に不満があっても、会社のアプローチ次第では行動変容を起こす可能性が
残っている方です。

そのような方への組織の対応が離職率を低くするためには重要なのです。

本音の理由の1位にある「上司・経営者に対して不信感、不安感」

これが何故、産まれてしまうのかを次回考察してみたいと思います。